囲いを作ることの大切さ
将棋には囲いというものがあります。
囲いとは玉を守るためのお城のようなもので、玉を危険な場所から遠ざけるのに重要な働きをしています。
画像はお互いに矢倉囲いに囲ったところです。
玉が金銀に守られてガッチリしているのがわかると思います。
たまに居玉(玉がそのままの状態)で戦う展開もありますが、基本的に将棋は玉を囲ってから戦うものです。
将棋の格言にも「居玉は避けよ」というのがあります。
それだけ囲いは大事だということです。
でもなぜ囲う必要があるのか?
先に攻めてしまえば囲う必要は無いのでは?
こんな風に疑問に思いますよね。
僕も将棋を始めた初心者時代はそう思ってました。
今回はそのなぜ?の部分について説明します。
強く戦うため
しかっりと囲って玉を危険な場所から遠ざけることで、より強い攻めを行うことができます。
具体的に言うと飛車や角を切って敵陣に侵入することです。
大駒を切るということは相手に強力な駒を渡すということです。
反撃されれば当然かなりキツイ事態を招きます。
しかし、玉をしっかりと囲っておけば、相手の反撃を最小限に抑えることができます。
また、自玉が危険な状態になるまでの時間を稼ぐことができるので、その時間を利用して一気に敵陣に襲い掛かることも可能です。
玉形が弱いままだと相手に大駒を渡す攻めはできないので、攻めが途中で切れて反撃を受ける事態になりかねません。
囲いの構築を省けばその分先攻できるメリットはありますが、攻めが失敗したときの反撃が厳しいというデメリットがあります。
一度戦いが起こると玉形の整備をする暇はなかなか無いので、そうなる前に囲っておくことが大事です。
囲うのはなんだか地味に感じるかもしれませんが、一番大事な駒である玉を守るための大事な手です。
攻める前に玉を囲うことを意識するだけで負けにくくなるはずです。
どんな囲いがあるかわからない場合は居飛車の囲いと振り飛車の囲いをご覧ください。
それぞれの特徴や手順を紹介しています。参考にしてください。