居飛車戦法の特徴
居飛車戦法は飛車を盤面の右側で使い、主に右側から攻める戦法全般のことを言います。
画像は相掛かりという戦法の序盤です。
お互いに飛車先の歩をズンズンと伸ばし、右側から攻めるぞという姿勢を見せています。
居飛車は自分から積極的に攻める展開になりやすいので、攻め好きの人におススメの指し方です。
が、相居飛車の後手番は受身になる展開が多いです。
相居飛車ではお互い似たような形になることが多いので、先に指せる先手から仕掛けやすいという理由があるからです。
一応後手から積極的に攻める指し方もあるので、攻め好きの人はそちらを選べば問題ないです。
ただしその分玉が薄くなることが多いので、攻めが切れた際の反撃がキツイというデメリットがあります。
攻めの権利がある
攻めの形を作りやすいのが居飛車のメリットといえます。
飛車の位置はそのままで歩を伸ばし、右の銀を繰り出していくのは居飛車の戦法全般に共通する攻め筋です。
有名どころで言えば棒銀ですね。
特に先手番では自分から仕掛ける展開になることが多いので、相手が受け間違えればそのまま押しつぶすことも可能です。
また、好きなタイミングで仕掛けることができるので、相手の駒組みをけん制しながら囲いを構築するということも可能です。
序盤が複雑
居飛車は序盤の変化が複雑で、抑えておくべき戦型の幅も振り飛車に比べ多いです。
対振り飛車だけでも中飛車、四間、三間、向かいとありますし、囲いが美濃か穴熊かでも対応が異なります。
しかも最近は角交換振り飛車が流行しているので、ノーマル振り飛車対策と合わせて覚える必要があります。
相居飛車も序盤の変化が複雑で、特に横歩取りは知らなきゃまず負けるという変化が大量にあります。
また、自分の指したい戦型に誘導しにくいという面があります。
居飛車の将棋は相手との同意が必要な戦型が多いので、それを拒否されたときの対策も準備する必要があります。
このように多くの戦型に対応できるようにするため、序盤の対策に時間がかかるというデメリットがあります。
満遍なく対策するのは大変なので、指さない戦法や避ける形を決めておくと指しやすくなります。
まずは棒銀がおススメ
居飛車は覚えるのが多くて大変と言いましたが、居飛車の多くの戦型で活躍する有効な戦法があります。
それは棒銀です!
棒銀の記事でも紹介していますが、棒銀1つ覚えればある程度の戦型に対応できます。
まずは軸となる得意戦法を覚え、その後に他の戦法の対策をする。
いきなり多くの戦型をカバーするのは大変ですからね。
ちょこちょこと1つずつ抑えていくという戦略です。
これが覚えることの多い居飛車を指しこなすコツです。