棒銀戦法の特徴
飛車の前に銀をズンズンと進出させる棒銀戦法。
将棋の数ある戦法の中で特に初心者におススメの戦法です。
攻め足が速いうえに狙いがわかりやすく、決まったときの破壊力が高いからです。
受ける側も丁寧に受けないとすぐに潰されるので、受けの苦手な相手に対しては特に効果を発揮します。
また、対居飛車だけでなく対振り飛車にも使えるので、様々な場面で使える万能戦法と言えます。
棒銀の攻め筋は将棋の攻めの基本で、飛車と銀を協力させる攻めは他の戦法でも応用が利きます。
棒銀を覚えることは将棋の戦法全体の基本を覚えるということにつながるわけですね。
棒銀の弱点
攻めが失敗すると銀が遊び駒になりやすいです。
棒銀は端で銀を使うことが多いので、失敗するとその銀が端で一人ぼっちになります。
この銀が中央付近にあれば比較的まだ使いやすいのですが、端なのでもう一度使うのに手数がかかってしまいます。
その間に相手から反撃を受けてしまい、結果、銀が働く機会のないまま負けるというのが典型的な負けパターンです。
銀の再活用がやりにくい戦法なので、「一度攻めたら攻めきる」と方針を一貫して指すのが重要です。
棒銀の本はたくさん出ていますが、初心者におススメなのは勝つ将棋攻め方入門です。
複雑な変化を極力省き、わかりやすく敵陣をボコボコにしています。
これを起点に棒銀の基礎を学んでおけば他の棒銀関連の本はスムーズに読めるはずです。