上達する詰将棋の解き方
詰将棋は上達する上で欠かすことの出来ない勉強法です。
終盤に必須の玉を詰ます能力を身に着けるだけでなく、単純に読む力をつけるのにも役立ちます。
スポーツで言うと基礎体力、筋力アップの部分です。
しかし、詰将棋はただ適当に解けば良いというものではなく、あなたの目的やレベルに合わせて解かなければ最大の効果は発揮できません。
ここではそんな詰将棋を上達に役立てる上で、特に抑えておきたいポイントを紹介します。
簡単な詰将棋をたくさん解く
詰め将棋は一目見てパッと答えられる簡単なものから、プロでも難しいものまで様々な難易度のものがあります。
上達する上でおススメなのは、簡単な詰将棋を数多く解くことです。
1冊の詰将棋の本があればそれを繰り返し解くのが有効です。
200問程度をまとめた詰将棋の本がたくさん出ているので、それをまずは一冊スラスラと解けるようになるまで取り組みましょう。
そしてこの簡単というレベルですが、30〜60秒くらいで解ける問題がおススメです。
考える時間は最大でも5分程度。
それ以上考えても解けなければ、さっさと答えをみてしまっても構いません。
とにかく短時間で多くの詰将棋を解くのが大事です。
なぜ簡単な詰将棋なのか?
なぜ簡単な詰将棋を多く解くのが効果的なのか?
その理由は2つあります。
1つ目は詰みの手筋を覚えるにはとにかく数をこなす必要があるから。
2つ目はアマチュアの対局では考える時間が短いので、パッと見て詰み手順が頭に浮かぶようになる必要があるからです。
1つの問題を解くのに数十分と時間をかけていては、より多くの詰み手筋を覚えるのに時間がかかります。
ドリル形式で何度も同じ問題を短時間で解くことにより、多くの詰み手筋を体に覚え込ませることができます。
また、アマチュアの対局のほとんどは長くても30分程度です。
終盤は秒読み60秒という状況下も普通にあるので、じっくり考える暇なんてほとんどありません。
そんな短い将棋では見た瞬間に手順が浮かぶのが最大の武器になります。
見た瞬間に手順が浮かべば持ち時間を無駄に消費しなくてすみますし、難しい局面でじっくりと時間を使って考えることが可能になります。
以上のことから、詰将棋は簡単なものをたくさん解くのが効果的です。