将棋初心者におススメの中盤の本
ここでは将棋初心者におススメの中盤の本を紹介します。
中盤は指す人の棋風が出るのでそこが面白いところですが、指し手が広く何を指針に指せばいいか悩むところでもあります。
序盤は玉型や陣形の整備、終盤は相手玉に迫る(詰ます)などといった明確な目標があるのですが、中盤はそのようなものがわかりづらいので難しいんですよね。
しかし、逆に言うと目標や考えがしっかり定まれば中盤をうまく指すことができるようになります。
そのための考え方の指針を養うのにおススメの本が「上達するヒント」です。
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この本はいわゆる定跡書ではなく、ある局面の考え方や判断基準をテーマ別に紹介しています。
「どう指せばいいかわからない」
という局面は誰でも経験することですが、そのような局面に遭遇したときに頼りになるのは局面の状況を正しく理解する力です。
「駒の損得はないか?」「お互いの玉の危険度はどうか?」「駒の働きはどちらが上か?」
このような視点で局面の状況を把握することで方針を明確にすることができ、未知の局面でもうまく指す事が出来るようになります。
この本で学んだことを意識して指せば必ずや中盤の力はアップすることでしょう。
あと、個人的には定跡の暗記よりも考え方を学ぶことの方が重要だと思います。
たとえ定跡を知らなくても考え方が間違っていなければ何とかなる場面が多いからです。
あっ!もちろん定跡も大事ですよ。
横歩取りなどの激しい戦法は知らなきゃ一発で負けてしまいますし、序盤で差をつけられないためにも最低限の定跡の知識は重要です。